がんに対する治療効果と、治療後の生活への影響なども十分考慮したうえで、個々の患者さんに適した治療法が決定されます。
頭頸部には、呼吸をしたり、食事をする(物を食べたり、飲み込む(嚥下))など、生命を維持するうえで欠かせない機能が集中しています。また、話す、においを嗅ぐ、顔の表情をつくるなど、社会生活を送るうえでも重要な機能を担っています。
このため、頭頸部がんの治療法を選択する場合は、がんの発生場所(原発部位)と病期、治療後の生活への影響などを十分考慮し、個々の患者さんの状態に応じた治療方針が決められます。
日本臨床腫瘍学会編: 新臨床腫瘍学 改訂第7版, p363-364. 南江堂, 2024 より作図
監修:東京医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野 主任教授
塚原 清彰 先生